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出会いのその先に


こんにちは。Akiです。

ami hayama 僕らのフラッグシップワイナリーである ケルン・IMIwineryのジョナサンとファルツ地方にある、彼の友達のワイナリーをまわってきました。

ジョナサン、本当にありがとう!!!

どのワイナリーも最高に素敵で ピースフルな仲間だった!

新たな輸入ワインも決まって、本当にきてよかった。


そして最後にジョナサンが行きたい、というか会ってみたい人物がいる。と話し始めた。

その人物とはこのファルツ地方のビオディナミ、バイオダイナミックを牽引してきた第一人者Frank Johnだ。


彼の存在を知らなかった僕に、ジョナサンが運転しながら話してくれた。

「僕らの親くらいの世代で、本当に有名人で、影響力があって。。。 

 そんで、俺のIMIワイン新作を持って行って、話してみたい。」

って。


もちろんOK!行こう!ってなった。

彼のシャトーに近づいてきたら、僕もジョナサンも少し緊張してきた。

ウェブサイトで見たらすごい頑固そうなお父さんって感じだったし、こだわりの造り!って書いてたし。


ベルを鳴らして(もちろん予約して)入ったら、 想像と真逆だった。

なんとも温かく フレンドリーに迎えてくれた。

前の団体のお客さんたちがすごい遅れてきて、ちょっと時間ないんだ とバタバタした感じ言いつつも、ジョナサンのワインを見せたら、わざわざ別部屋を用意して試飲してくれた。そして飲んだ瞬間、目が変わったのがわかった。


フランクが一言放った。

「これ、いくらで出してるの?」


ジョナサンが値段を言うと、フランクの目がギロっとした。


「それは大きな間違いだ。安すぎる!」


それまで緊張していたジョナサンの顔がほぐれて 照れた表情をした。


これが、IMIワイナリーのフィロソフィだ。 ボルドー、カリフォルニア、有名産地のいわゆる高いシャトーの味、同じクオリティを ここドイツのファルツ地方でも造れる。そしてそれは高級志向とは関係なく、手軽な価格でみんなとシェアするとこに意味がある。

そう話すと、フランクもうなずいた。


そこから、フランクの話になった。 彼の哲学、畑の話、歴史。 やっぱりビオディナミを実践・牽引してきた人の言葉は重みがある。

そしてわかりやすかった。


特に印象に残った話は2つ。


土の話。

これは僕の尊敬するサティシュ・クマール氏の考えや、ガイア理論にも共通する話だった。



そしてワインは人の手が入らないとできない、という話。

当たり前なんだけど、 りんごは木から落ちてりんごになる。みかんも。



でもワインはどんなに葡萄を自然に栽培しても人の手がないと収穫できないし、ワインにはならない。

ビオディナミは自然栽培だし、最後まで何もしない美学があるという人もいるが、私は違う。 ワインは人の手によるものだからだと。


しかしボトリングするまで 常に自然と自身の身体を一体化しておくことが大事だ。

そのためには禅の時間や、畑にプラスチックのものを入れなかったり、その場所にあった木やものを使って 杭を立てたり。

(これは日本の環境再生医 矢野氏も話していた)


この話は、ぶどうやワインだけでなく全てのことに共通すると思った。 僕にとっては合唱もそうだ。


ただやみくもに自由に歌わせるのでは アートにならない。

でも完全に整わせすぎるのも、綺麗ではあるが、個性がなくなる。

(ディレクターの想いによるので、これが正しいということではない)

自然と人が調和してコミュニティができる。それが世界と繋がっていくことで平和になっていく。


というか、土でこの世界は繋がっているから、元々一つ、という考え。


ジョナサンとフランクと熱く語り合って、一緒に飲んで、僕もジョナサンもたくさんアドバイスをもらって、彼の家を出たのでした。



今回の旅で出会ったジョナサンの友人も、ビオディナミ第一人者のフランクも、

自然と関わる仕事を突き詰めてる人たちの言葉は、ぼくの胸をビンビンにふるわせる。

新しいIMIワイン。

フランク、そして友人たちのワインを日本に届けます!

たのしみにしててくださいね!

そして、もう一つの目的のため、フランス・ロワールに向かっています。

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